将棋

取った駒が、持駒として新たな働きを生む。

盤面へ:将棋
将棋の盤面と駒の配置例
将棋の盤面 · Ply Yard

ゲーム紹介:将棋

将棋では、取った駒が持駒として再び使われるため、交換しただけで攻撃の可能性が消えるわけではありません。盤上の着手と双方の駒台を併せて読みます。駒の所属は向きで判断し、王将・玉将の名称を先後の固定された区別として扱わないことも基本です。

対象とするルール
9×9の本将棋。持駒、成り、二歩、打ち歩詰めを確認
改訂日
· 編集方針と訂正

将棋のルールと適用範囲

9×9の盤と勝敗:相手の玉を詰ませる

本稿では9×9の盤を使う本将棋を扱います。双方が二十枚ずつの駒を持って始め、先手から交互に一手ずつ指します。駒の所属は色ではなく向きで見分けます。各駒の尖った先が相手側を向くように置きます。 王将と玉将の動きは同じです。駒に書かれた王・玉の名称だけで、先手と後手が決まるわけではありません。盤上の向きと対局の設定を確認してください。以下では、王将・玉将をまとめて「玉」と呼びます。 目標は相手の玉を詰ませることです。王手がかかり、玉を逃がす、王手の駒を取る、合駒をするなどの合法な応手が一つもなければ詰みです。実際に玉を取る手を指すこととは区別します。自分の玉に王手が残る着手も認められません。

駒の動き:前後は、その駒の向きで判断する

玉は縦・横・斜めの隣接する一マスへ動きます。飛車は縦横、角は斜めの直線上を進みますが、途中の駒を飛び越せません。金は前、斜め前、左右、真後ろへ一マス動けますが、斜め後ろには動けません。銀は前と四つの斜め方向へ一マス動きます。 桂馬は前方へ二マス、そこから左右いずれかへ一マスずれた位置へ跳び、途中の駒を飛び越せます。香車は前方の直線上を進み、歩は前へ一マスだけ動きます。歩が相手の駒を取るときも前へ一マスで、チェスのポーンのように斜めへ取ることはありません。 「前」は、その駒を持つ側から相手陣へ向かう方向です。先手と後手で盤上の進行方向が逆になるため、画面上の上方向をすべての駒の前と考えないでください。駒の動きが正しくても、自玉を相手の利きにさらす着手は合法ではありません。

成り:敵陣への移動と、成らなければ動けなくなる場合

歩・香・桂・銀・角・飛車は成ることができ、玉と金は成りません。敵陣は相手側の三段です。成れる駒が敵陣へ入る、敵陣内を移動する、敵陣から出るときは、通常、成るか不成かを選べます。すでに成った駒を、自分の意思で元に戻すことはできません。 歩・香・桂・銀は、成ると金と同じ動きになります。飛車が成った竜は飛車の動きに斜め一マスの動きを加え、角が成った馬は角の動きに縦横一マスの動きを加えます。成る前と後の利きを分けて確認してください。 歩と香が相手側の最終段へ進むとき、桂が相手側の最終二段へ進むときは、成らないままだと以後動けないため、必ず成ります。最終段は駒の向きによって変わるので、両者について一律に「九段目」とは呼べません。

持駒:取った駒は自分の駒として打てる

取った相手の駒は、自分の持駒として駒台に置きます。成駒を取った場合も、元の成っていない駒に戻して扱います。駒を取ることは、その駒を対局から永久に取り除くことではありません。 自分の手番では、盤上の駒を一枚動かす代わりに、持駒を一枚、合法な空きマスへ打つことができます。駒を動かしてから同じ手番にもう一枚打つことはできません。打った駒は自分の駒として相手側を向き、敵陣へ打っても、その着手で成ることはできません。 駒を交換する前に、相手の駒台へ何が渡るかを確認します。盤上の攻撃線が消えても、相手が得た持駒によって新しい王手や攻めが生じる場合があります。防御では、盤面と双方の駒台を一緒に読む必要があります。

駒を打つ制限:二歩、行き所のない駒、打ち歩詰め

同じ筋に自分の成っていない歩がある場合、その筋にもう一枚の歩を打つと二歩になり、指せません。と金は二歩の判定で未成の歩には数えません。相手の歩が同じ筋にあることも、それだけでは二歩の理由になりません。 歩と香は相手側の最終段、桂は相手側の最終二段へ打てません。成っていない状態で打つため、その後に動ける場所がなくなるからです。また、持駒の歩を直接打って相手の玉を詰ませる打ち歩詰めは禁止です。盤上の歩を動かして詰ませる場合とは区別します。 歩を打って王手になっても、相手に合法な応手が残るなら、その事実だけでは打ち歩詰めではありません。ただし、二歩、行き所、自玉の安全など、他の条件も同時に満たす必要があります。盤上の駒を動かす場合も、持駒を打つ場合も、自玉への王手を放置できません。

確認事項:千日手、連続王手の千日手、入玉などには別の裁定があります。持駒を打つ基本の説明だけで、すべての競技裁定を判断しないでください。

実戦での判断

成る前と成った後の利きを別々に覚える

歩・香・桂・銀は成ると金の動きになり、飛車と角はそれぞれ竜と馬として新しい動きを得ます。候補手を読むときは、元の駒名だけで判断せず、現在成っているかを確認してください。取られて持駒になった成駒は元の駒に戻るため、再び打つときの利きも未成の状態で確認します。

玉の守りには、相手の持駒による王手も含める

盤上に攻め駒が見えない場所でも、相手の持駒を打つことで急に王手がかかる場合があります。金・銀・桂などをどこへ打てるか、駒台も含めて確かめましょう。交換によって相手へ渡す駒が、自玉の周囲で新たな攻撃手段にならないかを、交換前に検討します。

一手詰から、すべての応手を確認する習慣をつける

まず一手詰を練習し、次に短い連続王手の問題へ進みます。玉の逃げ道、王手の駒を取る手、合駒など、成立する応手をすべて調べてください。目立つ一変化だけでは詰みの証明になりません。実戦には駒組みと受けの判断もあるため、どの局面も直ちに詰ませる問題として扱わないことが大切です。

間違えやすい考え方

玉将は必ず先手、王将は必ず後手である。

名称だけで手番は決まりません。駒の向きと対局の設定で所属を確認します。王将と玉将の動きは同じです。

局面解説:持駒の歩があっても、同じ筋へ自由には打てない

先手の未成の歩が5筋の5fにあり、持駒にも歩が一枚あります。5dは空きマスで、自玉は安全と仮定します。本稿の英字による段表記ではa〜iが一段〜九段に対応し、5fは5六、5dは5四です。

持駒の歩を5dへ打てますか? 5fがと金ならどうですか?

解答と考え方を開く

5fが未成の歩なら、5dへ歩を打つと二歩になるので指せません。5fがと金なら、その駒は二歩の判定に数えません。ただし、5dへの歩打ちが打ち歩詰めなどの別の禁止条件に当たらないか、引き続き確認します。

二歩は同じ筋にある自分の未成の歩を調べるもので、歩から成った駒すべてを数えるものではありません。持駒を打つ一手は、二歩、行き所、自玉の安全、打ち歩詰めという複数の条件を満たす必要があります。二歩に当たらないことだけで、必ず合法とは断定できません。

これは学習用に設定した局面で、実戦棋譜やエンジン検証による最善手の証明ではありません。部分図は明記した条件に基づいて判断し、示されていない盤全体の事情を勝手に補わないでください。

段階別トレーニング

  1. ルールを理解する

    歩・香・桂を敵陣の奥に近い位置へ置き、成りを選べる移動と、必ず成る移動をそれぞれ確認します。

    確認の基準:駒の向きに応じて最終段と最終二段を特定し、同じ段番号を両者に一律に当てはめないこと。

  2. 候補を比較する

    双方の駒台に金・銀・歩を用意し、玉の周辺へ打って王手になる場所を一つずつ調べます。

    確認の基準:盤上の配置だけでなく、相手が王手の駒を取る手、玉を逃がす手、合駒も含めて応手を確認できること。

  3. 振り返って検証する

    一手詰で成立する応手をすべて検討した後、実戦の駒交換を一つ選び、双方の持駒の変化を確認します。

    確認の基準:詰みの理由を説明でき、持駒の歩を直接打って詰ませる禁止手を解答にしないこと。

よくある質問

なぜ、取った相手の駒を自分の駒として使えるのですか?

将棋には持駒を打つルールがあります。取った駒は自分の持駒となり、自分の手番で盤上の駒を動かす代わりに、合法な空きマスへ一枚打てます。打った駒は自分の駒となり、成っていない状態で使います。二歩、行き所のない駒、打ち歩詰めなどの制限も確認する必要があります。

どの駒が成れますか? いつ成れますか?

歩・香・桂・銀・角・飛車が成れます。玉と金は成りません。成れる駒の移動の出発点または到着点が敵陣三段に含まれるときは、通常、成るか不成かを選べます。歩や香が最終段へ、桂が最終二段へ進む場合は、以後動けなくなるため必ず成ります。成駒を取ると、元の未成の駒として持駒になります。

二歩とは何ですか? 歩を打つ前に何を確認しますか?

同じ筋に自分の成っていない歩を二枚置くことです。自分の未成の歩がある筋へ、持駒の歩をもう一枚打つことはできません。と金は未成の歩として数えません。また、歩は相手側の最終段へ打てないので、筋だけでなく段の制限も確認してください。

打ち歩詰めと、盤上の歩で詰ませる手はどう違いますか?

持駒の歩を直接打ち、その歩で相手の玉を詰ませるのが打ち歩詰めで、禁止手です。盤上にある歩を動かして詰ませる手は、同じ制限には当たりません。歩を打って王手になっても、相手に合法な応手があるなら打ち歩詰めではありません。ただし、他の着手条件を満たすかは別に確認します。

敵陣へ打った持駒は、その場で成れますか?

成れません。持駒は未成の状態で打ち、敵陣へ打つことだけでは成る権利を得ません。その後、成る条件を満たす盤上の移動を行ったときに、成りを検討できます。打った直後の利きは、成っていない駒の動きで計算してください。

チェスを知っている人は、何に注意して将棋を学べばよいですか?

まず、交換して取られた駒が相手の攻撃資源になることを意識します。次に成り、二歩、持駒を打つ制限を確認してください。チェスのキャスリングやポーンの動きを、そのまま将棋に当てはめることはできません。基本的な囲いと短い詰みの練習から、将棋に特有の守り方を学ぶとよいでしょう。

囲いとは何ですか? 必ず作らなければいけませんか?

囲いは、主に金銀などを連携させて玉を守る陣形です。相手の持駒による突然の王手もあるため、中央に露出した玉は攻められやすくなります。矢倉、美濃囲い、穴熊などが代表例ですが、囲いを作ることは戦略上の選択であり、強制される規則ではありません。適した形と組み方は、相手の配置や現在の局面に応じて判断します。

千日手は、どのような反復ですか?

盤上の配置、双方の持駒、手番がすべて同じ局面が四回現れることです。通常の千日手では勝敗をつけず、一般に先後を入れ替えて指し直します。一方が王手を続けて同じ局面を反復させる連続王手の千日手は、王手を続けた側の負けとなるため、通常の千日手と区別します。実際の指し直しやオンラインでの処理は、対局の規定と子サイトの説明を確認してください。

教材の5dへ歩を打てますか? 5fがと金ならどうですか?

5fに先手の未成の歩があるなら、同じ5筋の5dへ歩を打つと二歩になるため指せません。5fがと金なら、その駒を理由とする二歩にはなりません。ただし、打ち歩詰めなど、他の禁止条件も確認する必要があります。二歩で数えるのは同じ筋の自分の未成の歩です。一手の打ちにも、二歩、行き所、自玉の安全、打ち歩詰めの条件が同時に適用されます。

玉将は必ず先手、王将は必ず後手ですか?

いいえ。王将・玉将という名称が手番を決めるわけではありません。駒の所属は向きと双方の設定で確認します。王と玉は同じ動きで、名称によって移動能力が変わることもありません。

ルールを確認したら、一局指してみましょう。

まずは小さな課題を一つ決め、勝敗よりもその確認を優先します。一手ずつの振り返りを次の学習につなげましょう。

対局を始める:将棋

ルールの出典と編集上の注記

  1. Ply Yardの現行将棋ルール

    対象となる盤面の仕様と基本操作を確認する資料です。プラットフォームの説明は、すべての競技規則を網羅するものではありません。

  2. 日本将棋連盟:よくある質問

    将棋のルールと対局について、さらに確認するための参照先です。

本稿は、対象の盤面のルール説明に、学習用の局面と練習を組み合わせたものです。基本ルール、版による違い、実戦上の助言を区別しています。ルールの説明は上記資料を参照していますが、教材がエンジンの全探索や専門棋士による認証を受けたという意味ではありません。

執筆:Ply Yard。氏名を明示した専門棋士による独立した校閲は未実施です。誤りを見つけた場合は、ゲーム名、規則の版、局面、参照条項を添えて次のアドレスへご連絡ください: contact@plyyard.com。

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