ゲーム紹介:チャイニーズチェッカー
目標は、自分の十枚すべてを向かい側のゴール陣へ運ぶことです。長い跳躍経路にも価値はありますが、各段階が合法で、最終着地点が空いていなければ使えません。一枚だけが速く進むことと、全員が通りやすい配置を作ることを分けて比較します。
- 対象とするルール
- 二人用チャイニーズチェッカー。跳躍は移動の手段で、捕獲は行わない
- 改訂日
- · 編集方針と訂正
チャイニーズチェッカーのルールと適用範囲
一手で動かすのは一枚。隣接移動か、跳躍を選ぶ
本稿のチャイニーズチェッカーは、赤と青の二人対局です。赤が先に動かします。一手では自分の駒を一枚選び、隣の空き点へ移動するか、合法な跳躍で到達できる空き点へ移します。相手の駒を取るゲームではありません。 隣接移動は一回で終了します。跳躍を選んだ場合は、着地点からさらに跳ぶことができれば、同じ駒で連続して跳べます。複数の駒を同じ手番で動かすことはできません。 自分の十枚がすべて反対側の三角形の陣地を占めれば、その時点で勝ちです。盤中央や使っていない陣地まで埋める必要はありません。
一手の順序:合法な終点へ移動し、到達条件を確認する
自分の駒を選んだら、隣接する空き点、または合法な連続跳躍の終点を選びます。跳ぶ場合は、終点だけでなく、そこへ至る各段階に必要な駒と空き着地点があることを確認してください。 移動を終えたら、十枚がすべてゴール陣を占めているかを調べます。満たしていれば対局は終了し、満たしていなければ相手へ手番を渡します。跳び越した駒は、そのまま盤上に残します。
星形の盤と二つの陣地:十枚を反対側へ運ぶ
盤は、中央の共用の六角形と、その周囲の六つの三角形からなる星形です。対象の盤面では、向かい合う二つの三角形を出発陣として使います。赤は青の出発陣、青は赤の出発陣を、それぞれゴール陣とします。初期配置では各側の十枚が自分の出発陣にあります。 名前にあるChineseは、1928年のアメリカでの商品名Chinese Checkersに由来します。ルールの系統はドイツのSternhalmaで、中国の伝統的なシャンチーや、相手の駒を取る英米式チェッカーとは異なります。星形の盤でも、本稿は六人対局の陣地の割り当てを扱うものではありません。
隣接移動と連続跳躍:一回の跳躍は直線、次の跳躍では方向を変えられる
各点には、最大六方向の隣接点があります。隣接点が空いていれば、その点へ一回の通常移動を行えます。その直後にもう一回通常移動を続けることはできません。 隣接点にどちらかの駒があり、そのすぐ先の同じ直線上の点が空いていれば、駒を跳び越してそこへ着地できます。踏み台となる駒は自分の駒でも相手の駒でもよく、移動したり取り除いたりしません。 着地後は、新しい位置から次の合法な跳躍を続けられます。一回の跳躍は隣接する一枚を直線上に越えますが、次の跳躍では方向を変えて構いません。連続跳躍の全体が一本の直線である必要はありません。
連続跳躍の終わり:途中で止められるが、同じ手で着地点を再訪できない
自分の手番では、まず自分の駒を選び、合法な終点へ動かします。対象の盤面では、連続跳躍の途中でも、合法な着地点で止めて手番を終えられます。もう跳べる場所がなくなるまで続ける義務はありません。 ただし、一つの連続跳躍の中で、その手ですでに到達した着地点へ戻る経路は認めません。後の手番に、再びその点へ進むことはできます。同じ手の経路の制限と、以後ずっと入れなくなる制限を混同しないでください。 連続跳躍全体を完了してから相手へ手番を渡します。棋譜上は連続跳躍も一手として記録し、その経路を残します。
勝利条件:十枚が同時にゴール陣の十点を占める
自分の十枚すべてが、ゴール陣の十点を同時に占めたときに勝ちです。最初の一枚が到着することや、九枚まで入ることだけでは勝ちになりません。中央に空き点が残っていても、全員が到着すれば対局は終了します。 相手の駒がゴール陣の外にあることは、自分の勝利条件を妨げません。一方、ゴール陣の中に相手の駒が残っていれば、そこを自分の駒で埋められないため、まだ勝てません。 終盤では、前方の自分の駒が入口や浅い位置を埋め、後方の駒の進路を妨げていないか確認します。一枚の到達速度だけでなく、最後の駒まで入れる配置と順序を考えます。
ゴール陣とルールの違い:入陣後の移動も、途中で止めることも可能
家ごとのルールには、ゴール陣へ入った駒は出られない、跳び始めたら必ず続ける、多人数で陣地の組み合わせを変える、といった違いがあります。対面で別の条件を採用するなら、開始前に合意してください。 対象の盤面では、ゴール陣から再び外へ出ることと、連続跳躍を途中の合法な着地点で終えることを認めます。跳べる駒があっても、合法な隣接移動を選べます。跳躍は強制捕獲ではありません。 陣地をふさいでいることや行き詰まったことだけを理由とする、独立した負けの判定は設けていません。勝ちは、十枚によるゴール陣の完全な占有で判定します。AI対局、同じ画面での二人対局、オンラインルームの着手条件は共通です。
隣の駒の先に空き点がなければ、跳べない
隣接する駒があっても、そのすぐ先の同じ直線上の点が空いていなければ、跳躍は成立しません。踏み台の色は問いませんが、空いた着地点は必須です。 着地点に別の駒がある場合は、そこへ重ねて置いたり、その先まで一度に飛び越したりできません。候補の経路を読むときは、各段階でこの条件を確認します。
連続跳躍が分岐したら、経路も終了点も選べる
着地後に二つの合法な跳躍があるなら、どちらの経路も選べます。対象の盤面では、その位置で止めて手番を終えることも可能です。 最長の経路を選ぶ義務はなく、より多くの駒を越える経路が優先されるわけでもありません。到達地点と、その移動が残りの自分の駒に与える影響を比較してください。
自分の駒が入口をふさいだら、配置を調整できる
ゴール陣の入口にある自分の駒を、別の合法な点へ動かして道を空けられます。対象の盤面では、必要なら一時的にゴール陣の外へ出すことも認めます。 ただし、十枚が同時に到着した状態を作る必要があります。九枚がすでに入っていても勝ちではなく、前の駒を移した後には、その駒も含めて全員を入れ直す手順を考えます。
相手の駒がゴール陣に残っていたら、その点を置き換えられない
相手の駒を取ったり、自分で相手の駒を動かしたりはできません。相手がその点から移動しない限り、自分の駒で同じ点を占めることはできません。 残りの空き点をすべて埋めても、それだけでは勝ちになりません。ゴール陣の十点すべてを、自分の十枚で同時に占める条件を満たす必要があります。
不合法な移動:一回の隣接移動を伸ばしたり、着地点を省いたりしない
通常移動で一度に二点先へ進むことはできません。一回の跳躍で曲がりながら二枚を越えたり、すでに駒のある点へ着地したりすることもできません。各跳躍には、隣接する踏み台と、そのすぐ先の同じ直線上の空き点が必要です。 盤外へ動かす、相手の駒を動かす、越えた駒を取り除く、といった操作も認めません。連続跳躍で方向を変えられることは、一回の跳躍の構造を省けるという意味ではありません。 英米式チェッカーとは違い、強制捕獲もキングへの昇格もなく、8×8の濃色マスの盤も使いません。英米式チェッカーの盤面はcheckers.plyyard.comで、別のルールに従います。
実戦での判断
各跳躍の出発点・踏み台・空き着地点を示す
一本の直線上に、二段の合法な跳躍と、着地点が埋まった跳躍を並べます。経路全体が長く見えることだけで判断せず、一段ずつ三つの位置を確認し、不合法になる箇所を説明します。
踏み台を残す価値と、その駒を前進させる価値を比較する
三枚で繰り返し利用できる踏み台を作り、踏み台の駒自身を動かした場合と比較します。一枚の前進だけでなく、後方に残る自分の駒の経路をどう変えるかを説明できることが確認の基準です。
最後の三枚が入る順序を振り返る
ゴール陣の空き点と入口を確認し、自分の先行した駒が後続の進路をふさいでいないか調べます。最初の到着ではなく、十枚が同時に入ることを目標に、終盤の順序を見直してください。
間違えやすい考え方
相手の駒を跳び越すと、その駒を取る。
チャイニーズチェッカーでは、跳躍による捕獲は行いません。越えた駒は盤上に残り、後の手番にも双方が利用できます。
局面解説:連続跳躍でも、踏み台の駒は取り除かない
一本の直線上に、有効な隣接点A・B・C・D・Eがこの順で並んでいます。自分の駒はA、踏み台となる駒はBとDにあり、CとEは空いています。他の規則による制限はないものとします。A〜Eはこの教材の点の名称です。
AからCを経由してEへ跳べますか? BとDの駒は取りますか?
解答と考え方を開く
AからC、続けてCからEの二段で連続跳躍できます。BとDの駒は元の位置に残します。どちらの段階も、隣接する一枚を越え、そのすぐ先の空き点へ着地する構造になっています。
踏み台はどちらの側の駒でも構いません。動く駒の位置は各着地後に更新しますが、捕獲するゲームのように踏み台を消してはいけません。残った駒を利用し、相手が後の手番に同じ経路を使う可能性もあります。
これは学習用に設定した局面で、実戦棋譜やエンジン検証による最善手の証明ではありません。部分図は明記した条件に基づいて判断し、示されていない盤全体の事情を勝手に補わないでください。
段階別トレーニング
ルールを理解する
一本の直線上に、二段の合法な跳躍と、着地点が埋まった跳躍を並べます。
確認の基準:各段階の出発点、踏み台、空いた着地点を示せること。
候補を比較する
三枚で再利用できる踏み台を作り、踏み台の駒自身を前進させた場合の変化を比較します。
確認の基準:この移動が、後方に残る自分の駒の経路へ与える影響を説明できること。
振り返って検証する
最後の三枚がゴール陣へ入る順序を振り返り、自分の駒で空き点への道をふさいでいないか確認します。
確認の基準:一枚の到着ではなく、十枚すべての同時到着が目標であると説明できること。
よくある質問
相手の駒を跳び越してもよいですか?
はい。踏み台は自分の駒でも相手の駒でも構いません。隣接点に駒があり、そのすぐ先の同じ直線上の点が空いていれば跳べます。跳び越した駒は元の場所に残り、取られることはありません。
連続跳躍は、最後まで同じ直線でなければなりませんか?
いいえ。一回の跳躍は、六つの隣接方向のいずれかにある駒を直線上に越え、そのすぐ先の空き点へ着地します。次の跳躍では方向を変えて構いません。新しい着地点からも、踏み台と空き着地点の条件を満たす必要があります。
跳び始めたら、跳べなくなるまで続ける必要がありますか?
ありません。対象の盤面では、途中の合法な着地点で連続跳躍を終了できます。友人と必ず続ける家のルールを使うなら、開始前に別途合意してください。オンラインルームには、その制限を自動的に適用しません。
ゴール陣へ入った駒を、もう一度外へ出せますか?
出せます。対象の盤面では、入陣した駒を固定する変則ルールは使いません。入口を空けたり跳躍経路を調整したりするために外へ動かせます。ただし、勝ちには十枚の同時到着が必要なので、出した駒を再び入れる手順も考えてください。
相手の駒が出発陣に残っていても、勝てますか?
相手の出発陣は自分のゴール陣なので、その中に相手の駒が残っている間は、自分の十枚ですべての点を占められず、勝てません。相手の駒が陣地の外に残っている場合は、自分の勝利判定には影響しません。
英米式チェッカーとは、何が違いますか?
英米式チェッカーは8×8の盤で相手の駒を取り、強制捕獲とキングへの昇格があります。チャイニーズチェッカーは星形の盤で行う移動の競争です。相手の駒を取らず、反対側の陣地を自分の駒で先に埋めた側が勝ちます。
教材のAからCを経由してEへ跳べますか? BとDの駒は取りますか?
AからC、続けてCからEの二段で跳べます。BとDの駒はその場に残します。各段階で一枚の隣接する駒を越え、そのすぐ先の空き点へ着地するためです。踏み台の所属は問いません。経路を読むときは動く駒の位置を更新しますが、踏み台は取り除きません。相手も後の手番で同じ経路を利用する可能性があります。
相手の駒を越えると、その駒を取ったことになりますか?
なりません。チャイニーズチェッカーの跳躍は移動の手段であり、捕獲ではありません。越えた駒は残るので、後の手番にも双方の踏み台として使えます。
ルールを確認したら、一局指してみましょう。
まずは小さな課題を一つ決め、勝敗よりもその確認を優先します。一手ずつの振り返りを次の学習につなげましょう。
対局を始める:チャイニーズチェッカールールの出典と編集上の注記
- Ply Yardの現行チャイニーズチェッカールール
対象となる盤面の仕様と基本操作を確認する資料です。プラットフォームの説明は、すべての競技規則を網羅するものではありません。
本稿は、対象の盤面のルール説明に、学習用の局面と練習を組み合わせたものです。基本ルール、版による違い、実戦上の助言を区別しています。ルールの説明は上記資料を参照していますが、教材がエンジンの全探索や専門棋士による認証を受けたという意味ではありません。
執筆:Ply Yard。氏名を明示した専門棋士による独立した校閲は未実施です。誤りを見つけた場合は、ゲーム名、規則の版、局面、参照条項を添えて次のアドレスへご連絡ください: contact@plyyard.com。

