ゲーム紹介:チェッカー
英米式チェッカーでは、まず強制捕獲を探し、捕獲がない場合に通常移動を比較します。キングは長距離を滑る駒ではなく、連続捕獲の途中で通常の駒がキングになると、その手は終了します。この二点を確認しないと、似た配置でも手順を誤って読むことになります。
- 対象とするルール
- 8×8の英米式チェッカー。短距離型キング、通常の駒の捕獲は前方のみ
- 改訂日
- · 編集方針と訂正
チェッカーのルールと適用範囲
8×8の盤面:濃色のマスだけを使い、黒から指す
本稿のチェッカーは、8×8の盤で行う英米式のルールです。六十四マスのうち、駒が使うのは濃色のマスだけです。双方が十二枚ずつの駒を自分側の三列に配置し、黒が先に指します。以後は交互に一手ずつ指します。淡色のマスは対局に使わないため、そこを選んでも駒は移動しません。 この盤面の操作では、まず現在動かせる自分の駒を選び、次にその駒が合法に進める濃色のマスを選びます。移動できないときは、選んだ駒に合法手がないか、盤上の別の場所に優先しなければならない捕獲がないかを確認してください。 星形の盤で相手の陣地への到達を目指すチャイニーズチェッカーや、10×10の国際ドラフツとは別のゲームです。盤の大きさだけでなく、捕獲とキングの移動条件も区別します。
通常の駒は前方へ斜め一マス。捕獲は相手の駒を跳び越す
まだキングになっていない駒は、相手の初期配置側へ向かって斜め一マス進みます。移動先は空いている濃色のマスでなければなりません。この英米式の駒は、後方へ通常移動したり、後方の駒を捕獲したりすることはできません。 捕獲では、斜め前に隣接する相手の駒を一枚跳び越え、そのすぐ先の空きマスへ着地します。跳び越した相手の駒は盤上から取り除きます。着地後に同じ駒でさらに合法な捕獲ができる場合は、その駒で連続して跳びます。ただし、途中でキングになる場合には、後述する手番終了の規則を適用します。 遠い手順を読む前に、毎回、盤全体で捕獲できる駒があるかを調べましょう。捕獲がなければ、初めて通常の一マス移動を比較します。
捕獲は強制。ただし、最多の駒を取る経路を選ぶ義務はない
自分の手番で合法な捕獲が一つでもあれば、必ず捕獲を行います。別の駒を通常移動させたり、捕獲しない一マス移動を選んだりすることはできません。まず、盤上のすべての捕獲候補を確認してください。 複数の捕獲経路がある場合は、どれを選ぶか判断できます。英米式では、最も多くの駒を取れる経路を選ばなければならないという規則はありません。ただし、捕獲を始めた駒が着地後にも跳べるなら、その駒で続ける必要があります。少ない枚数の経路を選べることと、選んだ経路を途中で打ち切れることは別です。 操作できない場合は、強制捕獲が残っていないか、淡色のマスを選んでいないか、着地点が空いているかを順に確認します。通常移動を試す前に、捕獲の条件を満たす候補を洗い出しましょう。
キングは短距離型。連続捕獲の途中で昇格したら、その手は終了
通常の駒が相手側の最終列に到達すると、キングになります。キングは前後どちらにも斜め一マス動け、捕獲でも前後の隣接する相手の駒を跳び越せます。通常移動で、空いた対角線上を何マスも進むことはできません。 この短距離型のキングを、国際ドラフツなどのフライングキングと混同しないでください。捕獲でも、隣接する相手の駒と、そのすぐ先の空きマスを一段ずつ確認します。複数回跳ぶ場合も、一回の跳躍が長距離移動になるわけではありません。 通常の駒が連続捕獲の途中で最終列へ到達した場合は、キングとなってその手を終了します。同じ手の中で新しいキングの後方捕獲を続けることはできません。AI対局ではプレーヤーが黒、AIが白を担当します。同じ画面での二人対局とオンラインルームでも、駒の動きと捕獲のルールは共通です。
勝敗と引き分け:相手の駒をなくすか、合法手をなくす
相手の駒がすべてなくなるか、相手の手番で合法手が一つもなくなれば、自分の勝ちです。相手に駒が残っていても、すべて動けないなら勝敗が決まります。合法手がない状態を、チェスのステイルメイトのように引き分けと扱うわけではありません。 双方の合意で引き分けにすることもできます。対象の盤面では、捕獲もキングへの昇格も長い間起きないと、引き分けとして処理します。本稿では、この実装上の説明を、すべての競技で共通する手数規定に置き換えません。具体的な処理は、現在の子サイトの説明と結果表示を確認してください。 最初の一局では、濃色のマスだけを使う、毎回捕獲を先に探す、最終列での昇格を確認する、という三点に集中できます。勝敗よりも、合法な手順で一局を終えられることを最初の目標にしましょう。
実戦での判断
捕獲のない形、一回の捕獲、二回の連続捕獲を並べる
三つの部分図を別々に作り、駒の進行方向、跳び越す相手の駒、空いた着地点を確認します。通常移動を考えられるのは、盤全体に合法な捕獲がない場合だけだと説明できることが確認の基準です。
連続捕獲の着地点を変え、キングへの昇格を比較する
二回の捕獲ができる形と、最初の着地点が相手側の最終列になる形を比較します。英米式では昇格した時点でその手が終了することを確認し、ロシア式のように同じ手でキングとして捕獲を続ける規則と区別します。
強制捕獲に至った一手前を振り返る
相手のどの着手が捕獲を強制したのかを調べ、選べた経路とその後の結果を記録します。最多の枚数を取らない経路も合法であり得る一方、途中で続けられる捕獲を省略できないことを確認してください。
間違えやすい考え方
英米式のキングは、空いた対角線を何マスも進める。
短距離型のキングは通常移動で斜め一マス進み、捕獲では隣接する相手の駒を跳び越します。フライングキングは別のルールに属します。
局面解説:連続捕獲は、跳べる途中で止められない
黒の未昇格の駒が、行番号の大きい側へ進むものとします。黒駒はc3、白駒はd4・f6にあり、e5とg7は空きマスです。関係する対角線上に他の駒はありません。
黒がc3からe5へ跳んだら、そのまま白へ手番を渡せますか?
解答と考え方を開く
渡せません。d4の白駒を取ってe5へ着地した後、f6の白駒を跳び越えてg7へ進めるので、捕獲を続ける必要があります。昇格する最終列には到達しておらず、昇格によってその手が終了する例外には当たりません。
まず選べる捕獲経路を列挙し、各跳躍の相手の駒と着地点を確認します。英米式では最多の枚数を取る経路を選ぶ義務はありませんが、捕獲を始めた駒がさらに合法に跳べるなら、その途中で故意に止めることはできません。
これは学習用に設定した局面で、実戦棋譜やエンジン検証による最善手の証明ではありません。部分図は明記した条件に基づいて判断し、示されていない盤全体の事情を勝手に補わないでください。
段階別トレーニング
ルールを理解する
捕獲のない部分図、一回の捕獲がある部分図、二回の連続捕獲がある部分図を、それぞれ並べます。
確認の基準:通常移動を検討するのは、盤全体に合法な捕獲がない場合だけだと説明できること。
候補を比較する
二回の連続捕獲の形を変更し、最初の着地点が昇格する最終列になる場合を比較します。
確認の基準:英米式では昇格した時点でその手が終了することを説明し、ロシア式との違いを区別できること。
振り返って検証する
捕獲を強制された場面を一つ振り返り、それを導いた相手の直前の着手を探します。
確認の基準:経路を選んだ結果を記録し、取る枚数が少ない経路をすべて違法と扱わないこと。
よくある質問
チャイニーズチェッカーと同じゲームですか?
いいえ。チャイニーズチェッカーは星形の盤で、跳躍を利用して駒を相手側の陣地へ運ぶゲームです。本稿のチェッカーは8×8の濃色マスで行う英米式で、相手の駒をすべて取るか、相手の合法手をなくすことが目標です。跳躍が相手の駒の捕獲になる点も異なります。
捕獲できても、別の駒を普通に動かせますか?
できません。盤上に合法な捕獲が一つでもあれば、捕獲を選ぶ必要があります。複数の捕獲経路から一つを選ぶことはできますが、捕獲しない通常移動に変更することはできません。
キングは、空いた対角線を何マスも進めますか?
進めません。この盤面の英米式キングは、通常移動では斜め一マスだけ動きます。捕獲では隣接する相手の駒を跳び越え、そのすぐ先の空きマスへ着地します。10×10の国際ドラフツなどで使われるフライングキングの長距離移動は、ここでは採用しません。
どちらが先手ですか? 淡色のマスへ動けますか?
黒が先手です。駒が使えるのは濃色のマスだけで、淡色のマスには移動できません。そこを選んでも駒が動かないのは、この盤面のルールによるものです。
教材で黒がc3からe5へ跳んだら、白の手番になりますか?
まだ白の手番にはなりません。c3からd4の白駒を跳び越えてe5へ着地した後、さらにf6の白駒を跳び越えてg7へ進めるため、同じ黒駒で捕獲を続けます。この手順では昇格の最終列へ到達しないので、昇格でその手が終了する例外もありません。最多の枚数を取る経路を選ぶ義務はありませんが、選んだ経路で続けられる捕獲を途中で止めることはできません。
英米式のキングはフライングキングですか?
いいえ。通常移動は斜め一マス、捕獲は隣接する相手の駒を跳び越す短距離型です。フライングキングは別のドラフツのルールで使われます。ゲーム名が似ていても、キングの移動条件を引き継いで考えないでください。
ルールを確認したら、一局指してみましょう。
まずは小さな課題を一つ決め、勝敗よりもその確認を優先します。一手ずつの振り返りを次の学習につなげましょう。
対局を始める:チェッカールールの出典と編集上の注記
- Ply Yardの現行英米式チェッカールール
対象となる盤面の仕様と基本操作を確認する資料です。プラットフォームの説明は、すべての競技規則を網羅するものではありません。
本稿は、対象の盤面のルール説明に、学習用の局面と練習を組み合わせたものです。基本ルール、版による違い、実戦上の助言を区別しています。ルールの説明は上記資料を参照していますが、教材がエンジンの全探索や専門棋士による認証を受けたという意味ではありません。
執筆:Ply Yard。氏名を明示した専門棋士による独立した校閲は未実施です。誤りを見つけた場合は、ゲーム名、規則の版、局面、参照条項を添えて次のアドレスへご連絡ください: contact@plyyard.com。



